水谷八重子、波乃久理子、渡辺えりが新派の「三婆(さんばば)」会見 水谷と波乃の普段の〝けんか〟の延長が見もの!?
劇団新派の水谷八重子(85)、波乃久理子(79)が17日、東京都内で行われた来年の「二月新派喜劇公演 三婆(さんばば)」(2月1~9日、東京・新橋演舞場)の会見に共演の女優、渡辺えり(69)と出席した。 急逝した夫の本妻(波乃)、愛人(水谷)、夫の妹(渡辺)のてんやわんやの共同生活を描く。新派では同じキャストで昨年に続く再演で、3人のけんかや泣き笑いが見どころとなる。 3度目の新派参加となる渡辺は、水谷と波乃の普段の様子について「けんかしていても、けいことなるとピタッと止まって役に集中する。そこが若い役者と違う」と証言。尊敬のまなざしで大先輩2人の舞台裏を明かした。 それを受けて波乃が「まるで姉妹げんかみたいなんです。私が勝手にガーッと言って、おねえちゃん(水谷)に立てつくんです」と苦笑しつつ告白。ささいなことがきっかけのようで、渡辺が心配することも。 しかし、波乃が憤慨してもたいがい、水谷は馬耳東風で「セミの声だと思っています。最後は(波乃が)『それもそうだよね』と言って終わるから」と〝漫才〟のようなやり取りで報道陣の笑いを誘った。 渡辺は「(2人の普段の口げんかが)そのまま『三婆』にも生きてくるから、面白いんです」と太鼓判。「ただ、お二人とも、誰か他の人に相手の悪口を言われると、本気で怒る」とも語り、結局は水谷、波乃とも何でも言い合える信頼できる仲のようだ。 渡辺は「この舞台もグロテスクで残酷な内容だけど、けんかできる相手がいればこそ認知症にならずに済むといわれる。そのことも伝えています」と語った。 なお、今回は人気グループ「少年忍者」のリーダー、川崎皇輝(22)も出演。若い女性ファンも大勢来ることが予想されるが、渡辺は「私も見てほしい」と強調し、再び笑いを誘った。 来年2月13~24日まで京都・南座でも上演される。