マカオ司法警察局が年に一度の交渉演習実施…危機対応能力強化図る
マカオ司法警察局は11月27日、危機交渉チームと捜査部門の間のコミュニケーション、連携、応急対処力向上による危機交渉任務の実効性を高めることを目的とした演習を同日午前にコロアン島の竹灣ユースホステル実施したと発表。 今回の演習はコロアン島の別荘地で2人の男が空き巣に入ったのをパトロール中の警察官が発見し、すぐに1人を逮捕するも別の1人が人質を取って屋上の危険な位置に逃げ込んだとするシナリオで行われ、同局の交渉人と捜査員35人が参加。交渉人が捜査員からの状況説明を受けて交渉戦略を練り、説得を繰り返して人質の解放と身柄の確保へ至るまでの訓練など、約5時間にわたって進められたとのこと。 同局では、演習の過程は順調で、事前に想定した成果を挙げて無事終了したと評価。同局は毎年恒例で危機交渉演習を実施しており、いざという時に備え、速やかに危機へ応対し、平和的に事件を解決することで、人的・物的損失を最小限にとどめたいとした。 マカオにおける実際の交渉人の活躍例として、2019年5月にカジノ施設内でギャンブルをめぐるトラブルから自傷行為に及んだ旅客の説得に成功したケースなどが挙げられる。