子どもが「新聞奨学生」に興味を持っています。大学で「400万円」ほどかかるのですが、実際どのくらい支援してもらえるのですか? 住む場所も用意してもらえるのでしょうか?
大学進学時には奨学金を活用するケースも多いですが、返還という将来的な負担を考えると迷ってしまうという人もいるかもしれません。しかし一口に奨学金といっても多種多様なものがあり、中には返済不要な奨学金も存在しています。 本記事では、返還不要の奨学金の一つである新聞奨学金制度を運営する「朝日奨学会」を例に挙げて解説します。 ▼「大学無償化制度」の対象者とは? 年収要件や注意点を解説
朝日奨学会ではどれくらいの奨学金を支援してもらえる?
はじめに「新聞奨学金制度」とは、新聞社の系列の奨学会による奨学金制度で、新聞配達や集金業務をしながら、大学や専修・各種学校・予備校を対象とした返済不要の奨学金奨学金を得て学校に通います。 奨学金上限内で進学に必要な入学金・授業料・施設費・実習費・教育充実費・教育費などが支給されるのはもちろん、働いているので給料も支払われる制度です。 その制度のうちの一つ「朝日奨学会」は朝日新聞系列で、志望校の学費や授業時間帯に合わせて「Aコース」「Bコース」「Cコース」「進学準備コース」の4つが用意されています。それぞれで業務内容が違うだけでなく、上限支給額や給料などが異なるのも特徴です。 また、Aコースでは最低支給額が決められているため、学費の実費が最低支給額に満たなかった際には差額が卒業時に支給されます。具体的な奨学金や給料については図表1のとおりです。 図表1
朝日奨学 新聞奨学金制度についてを基に作成 給料については始業時間や業務時間によって変動するため、あくまでも参考程度になります。そのため、人によってはここから多くなることもあれば、少なくなることもあるので確認しておきましょう。 他にも進学準備コース(1年制)では、進学のために学費を貯めたいという学生や連帯保証人がいない人、宅浪生を対象として、1年間で奨学金60万円を支給しています。また、預貯金をするために業務量を増やしたい場合には、その相談にも応じてくれます。
奨学金以外にもさまざまな支援が用意されている
朝日奨学会では学費以外にもさまざまな支援が用意されているので、住居費や通学交通費なども抑えることが可能です。 住居に関して支援を受ける場合は、冷暖房完備の個室を朝日新聞販売店内か勤務地近くのアパートに用意してもらえ、水道・光熱費は自己負担ではあるものの、部屋代は無料です。自分で部屋を借りる場合でも、部屋代の半額を販売店が負担してくれます(上限金額:東京23区内3万円、その他2万円)。 通学交通費は通学定期代で月額5000円を超えているなら、超過分は5000円を上限として補助してくれるのもポイントです。 他にも、入学金や学費の納入時期に合わせて、学費を前借りできる学費貸付制度も用意されています。利用するにはいくつか条件があるため、直接確認してみましょう。
まとめ
新聞奨学金制度は貸与型と比較して、卒業後に返済負担がないのが魅力といえます。また、新聞配達や集金など各業務に従事することによって毎月支給される給与もあるので、安定した生活を送りつつ将来を見据えた貯金も可能です。 それだけでなく住居費や通学交通費なども支援してもらえるため、進学時の負担をさまざまな部分で抑えられます。具体的な内容は各新聞奨学会に問い合わせてみましょう。 出典 朝日奨学会 朝日奨学制度について 朝日奨学 新聞奨学金制度について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部