2年で1億のゲーム投資家に聞く、これからのゲームセクターが激アツすぎるワケ「2030年にはゲーム産業の市場規模は100兆円程度に」
2024年8月5日、日経平均株価は過去最大の4451円の下落を記録。9月に入ってからも、米国の雇用統計の結果を受け、相場は乱高下を繰り返して落ち着かない状況が続いている。 10月は株価が弱くなりやすいという米国発のアノマリー、11月には米国大統領選挙が控えており、2024年後半戦も波乱含みの展開が予想される。果たして、市場はどのように推移していくのだろうか......? ゲーム銘柄に強い名物投資家・ゆず氏に話を伺った。みんかぶプレミアム特集「億り人の考え方」第1回。※9月11日に取材
国策に売りなし!今後のゲームセクターは激アツです
ーー2024年後半に注目すべきセクターや銘柄について教えてください。 前回の記事でお話しした内容と大きく変わりません。アニメ、ゲーム、漫画というコンテンツの中で、市場規模が圧倒的に大きいのはゲームで、成長の余地も非常に高いと思います。 最近、日本のアニメ、漫画、音楽、ゲームなどの海外展開や人材発掘・育成を官民で連携して支援する新たな司令塔組織が内閣府に設置されることが発表されました。政府はコンテンツ産業を新たな「基幹産業」と位置付け、2022年時点で4.7兆円だった海外市場規模を2033年までに20兆円規模に拡大することを目指しているそうです。つまり、ゲーム関連の銘柄は国策として推進されるようになったわけです。 もちろん、企業の努力も必要ですが、国策として推進されることで、海外からの投資や日本の機関投資家が参入しやすくなるため、今まで以上にゲームセクターが盛り上がると思っています。さらに、ゲーム市場の規模は急速に拡大しており、2024年現在で20兆円規模ですが、2030年には100兆円に達するという予測もあります。そのため、長期的に保有するならば、ゲームセクターは有望な選択肢となるでしょう。
任天堂の気になる展開
ーー現在、ゲーム人口は全年齢層に広がっていますからね。 現状、すでにゲームをしながらDISCORDなどで友だちとコミュニケーションを取るのが一般的になっていますからね。加えて、海外マネーの流入も増えると考えれば、ゲームビジネスは確実に伸びていくでしょう。また、任天堂(7974)などが、テーマパーク化やゲームIPを活用したビジネス、IPを知ってもらうための活動など全年齢対応の取り組みが進んでいますので、このあたりも非常に楽しみです。
ゆず