セリエA首位攻防戦はドロー…ナポリはリード守れず、インテルは同点弾のチャルハノールがPK失敗
セリエA第12節が10日に行われ、インテルとナポリが対戦した。 今シーズンのスクデット争に加わるであろう両チームが「1」ポイント差のなか首位攻防戦を迎える。2シーズンぶりの優勝を目指すナポリは今夏にアントニオ・コンテ監督を招へい。開幕節はヴェローナに敗れたものの、そこから9戦無敗と立て直し、ここまで勝ち点「25」を獲得している。一方、連覇を狙うインテルは7勝3分1敗の成績を収め、しっかりとナポリを追走。昨シーズンと比較して失点は増加傾向にあるものの、直近は6戦無敗と好調を維持している。 前節はナポリがアタランタに0-3で敗れ、開幕節以来の黒星を喫した一方、インテルはヴェネツィアを1-0で撃破し、ミッドウィークのチャンピオンズリーグ(CL)ではアーセナルに完封勝利。良い流れで大一番を迎えることとなった。 序盤はインテルが主導権を掌握。最終ラインから中盤にかけて細かくパスを繋ぎつつ、時折ハカン・チャルハノールのサイドチェンジも交えながらチャンスをうかがう。一方のナポリは守勢に回ったものの、最終局面では集中した対応を続け、決定的なチャンスを作らせず。すると23分、フヴィチャ・クヴァラツヘリアの左CKをニアサイドでアミル・ラフマニが逸らし、最後はスコット・マクトミネイがプッシュしてネットを揺らした。 リードを許したインテルは決定機の数こそ少ないものの、失点後はボール保持率を高め、ナポリを押し込むような展開に持ち込む。迎えた43分、アレッサンドロ・バストーニのパスを受けたチャルハノールが30メートル近い距離から右足を一閃。強烈なミドルシュートがゴール右上に突き刺さり、試合を振り出しに戻した。前半はこのまま1-1で終了する。 後半の立ち上がりもインテルが主導権を握る。52分にはバレッラが右からラウタロ・マルティネスを狙ったクロスを供給すると、相手DFのクリアボールがボックス手前にこぼれる。これにバレッラが反応してダイレクトシュートを放つも枠を捉えることはできず。一方のナポリは60分にスタニスラフ・ロボツカを投入。しかし、インテルペースは変わらず、ナポリを押し込む展開が続く。 71分、デンゼル・ダンフリースがボックス内でアンドレ・フランク・ザンボ・アンギサに倒されてPKを獲得。しかし、これを名手チャルハノールが外し、勝ち越しのチャンスを逃してしまう。83分にはヘンリク・ムヒタリアン、ピオトル・ジエリンスキと繋いで右へ展開し、ダンフリースの柔らかいクロスにラウタロ・マルティネスが頭で合わせたが、シュートはGKアレックス・メレトの好セーブに阻まれた。 最終盤はナポリがいくつかチャンスを作ったが、ゴールネットを揺らすまでには至らず。試合はこのまま1-1で終了し、両チームが勝ち点「1」を分け合った。次節、インテルは23日にアウェイでヴェローナと、ナポリは24日にホームでローマと対戦する。 【スコア】 インテル 1-1 ナポリ 【得点者】 0-1 23分 スコット・マクトミネイ(ナポリ) 1-1 43分 ハカン・チャルハノール(インテル)
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