流行りの“水切りヨーグルト”「うまく水が切れない…」「水は捨ててよい?」の疑問に回答、ヨーグルトの特徴を生かした秘策とは?
アサイーボウルの次に来ているトレンドスイーツとして、今、SNSを中心に反響を集めている「水切りヨーグルト(グリークヨーグルト)」。市販のプレーンヨーグルトの水分を切ってクリーム状にしたもので、自分で作る楽しさとアレンジのしやすさから、SNSには様々な動画が上がっています。いろいろな方法を試している人がいるなか、実際はどうやって作るのが正解なのか? ギリシャ伝統の「水切り製法」で作った日本初のギリシャヨーグルト「パルテノ」を2011年から発売している森永乳業に、上手に水切りするコツや食感や物性を壊さないコツ、さらにひと工夫レシピや余ったホエイの活用法などを聞きました。 【写真レシピ】これは時短になる秘技…! 上手に水も切れる「水切りヨーグルト」の作り方
■容器を逆さに傾ける斬新なレシピ、“水切り”を上手く進める秘技も
濃厚な質感の真っ白なヨーグルトに、色とりどりのフルーツやシリアルをトッピングしたボウルが、「映える」「美容によさそう」として韓国で話題となり、日本にも今、その波が押し寄せている「水切りヨーグルト」。ヨーグルトはヨーグルトはおなかの健康や肌状態に影響を及ぼすとされていますが、水分を抜いた「水切りヨーグルト」はそれに加えて、クリームチーズのような濃厚な食感と、クリーム状の形態を利用してさまざまな盛り付けが楽しめることから、自宅で作る人が続出。SNSには様々な作り方動画が上がっています。中には、「大容量のヨーグルト容器にキッチンペーパーをかぶせて輪ゴムでとめ、深めの皿の上に逆さに傾けて冷蔵庫に放置」という簡単かつ大胆な作り方をする人も。しかし時間をかけて容器を放置しても、意外に水が切れていなかった…という事態が起こることもあります。完璧に水切りするためにはどのように作るのが正解なのでしょう。 「上手に水切りできない時に有効な方法を教えます。実は、ヨーグルトの特徴を生かしたコツがあるんです」と同社ヨーグルト・デザート事業のマーケティング担当者である岡田祐美子さんは次のように説明します。 【方法その1】 「水を切る前に、容器に入った状態で、清潔なスプーンでヨーグルトに『サクッサクッ』っと切れ目を入れておきます。ヨーグルトを食べる時、スプーンですくって器によそうと、切れ目を入れた所から水(ホエイ)が湧き出てくると思うんです。その原理で、あらかじめヨーグルトに切れ目を入れた上で容器をひっくり返すと、そのぶん水が出やすくなります」 【方法その2】 同社が推奨しているのは、「ザル」「キッチンペーパー」「重し」を使って時短する方法です。「ザルの下にひと回り小さい器を置き、ザルの上にキッチンペーパーを広げて、ヨーグルトを入れて包みます。その上にラップをかけ、重し(500ccくらいの水をポリ袋に入れたもの)をのせます。水が抜け出すとヨーグルトの形状は崩れていきますが、この方法だと、ヨーグルトの形状に応じて重しも変化し、まんべんなく水分を切ることができます。重しを入れたぶんだけ水を早く切ることができます。ヨーグルトが約半量になるまで冷蔵庫に入れておくだけです」