訪日客需要に熱い視線 国内最大級の食品展示商談会
山形県産の冷凍果実PR 伊藤忠食品
食品流通事業者向けの国内最大級の展示商談会「スーパーマーケット・トレードショー」が14~16日まで、千葉市の幕張メッセで開かれた。簡便ニーズで需要が拡大する冷凍食品は、小売り、業務向けとも提案が活発だった。急速に回復するインバウンド(訪日外国人)需要もトレンドで、日本らしさを出せる桜の花を使ったリキュールなどが注目を集めた。 【画像】桜の花が浮かぶリキュール 伊藤忠食品(東京都港区)は、液体凍結機器メーカーと連携した冷凍食品ブランド「凍眠市場」シリーズの新商品で山形県産の冷凍果実を売り込んだ。ブドウ「シャインマスカット」など品種名をアピールしたパッケージでサクランボ、洋梨と合わせ3種類を展開。冷凍のままサクッとした食感が楽しめ、同県内の工場で果実の最もおいしい瞬間に冷凍する。同社は「新感覚の冷凍フルーツとして国産で種類を増やしていきたい」と話す。
〝飾れるリキュール〟提案 愛知県の豊幸園
外国人向けには酒類の提案が活発だ。花きを生産する豊幸園(愛知県愛西市)は、自社農場産のエディブルフラワーが特許技術で瓶の中に浮かぶリキュールを“飾れる酒”として提案する。日本を象徴する桜の花を使った商品が一番人気で、インバウンドが多い銀座などのエリアから引き合いが強い。牛田敏良史社長は「輸出も拡大していきたい」と展望する。 全国スーパーマーケット協会が主催し、食品メーカーなど2190社・団体が出展。
日本農業新聞