デニー知事、米兵女性暴行続発に抗議へ 沖縄への情報提供を要求「当然できること、なぜできない」
玉城デニー知事は30日、在沖米軍の兵士を被告とする性的暴行事件を受け、関係機関に抗議する考えを示した。宜野湾市内で開かれた県主催のシンポジウム終了後、記者団の取材に応じた。沖縄防衛局や外務省沖縄事務所、在沖米国総領事館など県内の出先機関のほか、上京して直接抗議することも「あっていい」と語り、今後検討を進める考えだ。 【動画】玉城知事、米兵起訴に「怒り心頭」 具体的な要請日程は未定。事件に対する遺憾の意のほか、県に対する情報提供の体制について整理するよう求める意向を示した。 基地問題に関するシンポジウムで玉城知事は、昨年12月、今年5月と事件が続発したことに触れ「(5月の事件は)もしかしたら止められた」と指摘した。これについて取材に「(学校では)不審者が出れば、登下校の際に気をつけてほしいというメールが送られる。当然できること(情報共有)が、なぜできないのか」と、重ねて批判した。
琉球新報社