奈良市がクーリングシェルター開始 97カ所「ひんやりオアシス」に
猛暑の到来を前に熱中症を予防しようと、奈良市が市内約100カ所を指定暑熱避難施設(クーリングシェルター)として開放している。公共施設、郵便局や薬局などの冷房が利いた場所を9月30日まで利用できる。 【写真】奈良市が開放している「ひんやりオアシス」の目印となるのぼり旗。ベンチなど腰掛ける場所が用意されている=2024年6月18日、同市役所、富岡万葉撮影 4月に改正気候変動適応法が施行されたのを受けたもの。市役所1階のイスがある休憩スペースや各出張所など六つの公共施設に加え、郵便局と薬局の計97カ所を「ひんやりオアシス」に指定した。青いのぼり旗が目印になっている。 奈良地方気象台によると、2023年は市内で最高気温が35度以上の猛暑日が28日間、30度以上の真夏日が90日間あり、年々増加傾向にある。市のまとめでは、同年の熱中症による救急搬送は246件にのぼったという。 ひんやりオアシスは「熱中症特別警戒アラート」が出ていないときでも利用できる。市の担当者は「用事のあるなしにかかわらず、なるべく早め早めに立ち寄って一時的な休憩をとってほしい」と呼びかけている。(富岡万葉)
朝日新聞社