「ミヤテレで優勝することが夢」 今後の出場権のためにも…大須賀望が目指すのは“地元V一択”
<ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン 初日◇20日◇利府ゴルフ倶楽部(宮城県)◇6638ヤード・パー72> 最後はこんな暗闇のなかでプレーしてました【写真】 プロ2年目の大須賀望が3バーディ・1ボギーの「70」。首位と5打差、2アンダー・暫定13位タイで初日を終えた。「トップスタートだったので、前半はずっと雨が降っている状況で、耐えるゴルフが続いた。でも後半に2つのパー5で頑張ってバーディをとることができたので、巻き返しはできたかな」と振り返った。 ルーキーイヤーだった去年は、下部のステップ・アップ・ツアーで2勝し、最終的な賞金ランキングは2位。今年のレギュラーツアー前半戦出場権を手にした。しかし、6月の「ニチレイレディス」まで予選落ちは12回、棄権1回。第1回リランキングでは62位と低迷し、中盤戦の優先出場権を手にすることができなかった。今大会も主戦者推薦で出場している。 「ステップとレギュラーではコースのコンディションが全然違う。さらに、自分自身の調子も前半戦は結構悪くて、しょうがないかなって感じでした」。苦しい胸の内を明かす。 今大会終了後には第2回リランキングが実施され、シーズン終盤戦の出場優先順位が確定する。リランキング上位者は今シーズン残り6試合(日本女子オープン、TOTOジャパンクラシック、JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップを除く)の出場が可能に。現在の大須賀の順位は74位。今後の出場権を確保するには、来年いっぱいまでのシードが確定する優勝をつかみとるしかない。 今大会での優勝にこだわる理由がある。宮城県黒川郡出身で、ここは地元大会。プロになる前は、利府GCの研修生として活動していた。 「小学校の時に、上田桃子さんから初めてサインをもらいました。昔からミヤテレで優勝することが“夢”だった。リランキング的にも優勝するしか意味のない立場にいるので、優勝をして地元を盛り上げたいです」。ツアープロでは史上最も低い身長146センチの22歳が、夢を叶えるため懸命にプレーする。(文・神吉孝昌)