【マイケル ジョーダンの850CSiなんぼ?】この1991年製「BMW 850CSi」はエアージョーダンがかつて所有していたクルマである
しかしもちろん、1999年に「スポーツマン オブ ザ センチュリー」の栄冠に輝いたジョーダンにとって、吊るしの「850CSi」など眼中になかった。彼の「8シリーズ」はさりげなく洗練されていた。マルチピース17インチホイールにはフロント235/45、リアに275/40という極太タイヤ、フロントスポイラーのアタッチメント、サイドスカート、リアスポイラーはすべてACシュニッツァー製。インターネットの奥深くを探せば、マイケル ジョーダンが「850CSi」のステアリングを握っている写真も見つかるだろうが、そのときすでにホイールとスポイラーは装着されていた。つまり、この改造は間違いなくコンテンポラリーチューニングと言える。
300馬力の5.0リッターV12
チューニングカーではないので、5.0リッターV12(M70B50)の最高出力は変わらず300馬力、最大トルクは450Nm。そして、アメリカでは二の次であったとしても、「8シリーズ」はエレクトロニクスによって減速する前に、250km/hを軽々と記録した。
世界的スターにふさわしく、「850CSi」の装備は非常に充実している。すでにワークスであらゆる豪華装備が装着されていたが、エア ジョーダンは電子調整式ダンパー(EDC)、電動サンルーフ、電動調整式フロントシート、電動調整式ステアリングコラム、CDチェンジャーなどの追加装備も注文した。特に注目すべきは、「モーリシャスブルーメタリック」と「ライトパーチメント」のレザーインテリアという珍しい色の組み合わせと、ジョーダンがBMWに今人気の6速マニュアルギアボックスを注文したことである。
1995年、2代目オーナーである現オーナーは、マイケル ジョーダンが下取りに出した「E31型850CSi」をポルシェディーラーから譲り受けた。今日まで、このクーペは無事故で48,461km(30,112マイル)しか走行しておらず、常に手入れが行き届いている。最小限の摩耗を除けば、写真で見る限り、クルマは素晴らしい状態にある。なお、フロントエンドの大部分が再塗装されているが、事故によるものではなく化粧直しである。 「850CSi」は長年にわたって定期的に整備されており、それは完全な書類によって証明されている。クラッチは2017年に交換され、最後のオイル交換は2023年5月である。