〔NY外為〕円、157円台前半(31日)
【ニューヨーク時事】年末31日のニューヨーク外国為替市場では、年末で閑散商いとなる中、米長期金利の上昇を眺めて円売り・ドル買いが強まり、円相場は1ドル=157円台前半に下落した。午後5時現在は157円16~26銭と、前日同時刻(156円79~89銭)比37銭の円安・ドル高。 ニューヨーク市場は156円88銭で取引を開始。米長期金利の上昇を手掛かり材料に円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は156円台後半から157円台前半のレンジで推移した。米長期金利が一段と上昇した場面では、円は下げ幅を拡大し、一時157円55銭まで下げた。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げペースが来年にかけて鈍化するとの見方が広がる一方、日銀による利上げ先送り観測が強まっており、日米金利差が拡大するとの思惑も引き続き相場の重しとなった。 ただ、年末年始に伴う休暇シーズンのため市場参加者は少なく、総じて動意薄だった。米主要経済指標などの新規材料に欠ける中、持ち高調整の動きが中心で、方向感に乏しい展開となった。 市場では、今週後半発表の米サプライ管理協会(ISM)製造業購買担当者景況指数(PMI)や、来週に米労働省が発表する12月の米雇用統計が次の注目材料となっている。これらの指標から米景気や労働市場の動向を見極め、FRBによる金融政策の方向性を占う材料としたいとの思惑が広がっている。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0348~0358ドル(前日午後5時は1.0402~0412ドル)、対円では同162円82~92銭(同163円15~25銭)と、33銭の円高・ユーロ安。