球界に”衝撃”…まさかの退団を経験した大物(5)ジャイアンツで自ら”契約破棄”
球界に入る者がいれば、去る者もいる。毎年10月にはドラフト会議が開催され、新たにプロ入りの切符を掴むが、一部の現役選手は戦力外通告などで厳しい現実が叩きつけられる。過去には、まさかの形でチームを退団した選手も数多く存在。そこで今回は、戦力外通告または自由契約を経験した大物選手を紹介する。
中田翔
出身:広島県 投打:右投右打 身長/体重:184cm/107kg 生年月日:1989年4月22日 ドラフト:2007年高校生ドラフト1巡目 2024年シーズンから中日ドラゴンズでプレーしている中田翔。読売ジャイアンツからの移籍は、日本球界では珍しい形だった。 大阪桐蔭高校の4番として甲子園でも活躍を見せた中田は、ドラフト1位で北海道日本ハムファイターズに入団。3年目の2010年にプロ初本塁打を記録すると、2011年から10年連続で2桁本塁打を達成した。また、最多打点のタイトルも3回獲得するなど、不動の4番打者として活躍を続けていた。 しかし、2021年のエキシビションマッチ(東京五輪開催によるシーズン中断中の特別試合)の試合中、中田が同僚に対して暴力行為をしたことが発表。この騒動により中田は1、2軍全試合の出場停止処分を受ける。そして、騒動から2週間ほどが経過した後、ジャイアンツへの無償トレードとなった。 複雑な事情が絡んでの移籍となり、2021年は不振に陥ったものの、2022年は規定打席未満ながら24本塁打を放つなど復活。巨人でもクリーンアップの一角を担った。 しかし2023年は、92試合出場で打率.255、15本塁打と前年より成績を落とすと、同年オフには出場機会の増加を求め、中田側が契約破棄の権利を行使。その後、中日からのオファーを受けて新天地でのスタートを切った。
ベースボールチャンネル編集部