ジュニア約90名出演『SHOWbiz 2025』レポ 伝統と自分の色を組み合わせて作るステージ
“ジュニアマンション”を彷彿とさせる演出も
Show & Sportsのコーナーではバスケットボールやブレイキンを披露。ブレイキンではアクロバットが次々に繰り広げられるが、よく見るとメンバー同士で助け合ったり、技が成功したら讃えあうような様子も見えており、チームワークを感じるコーナーとなっていた。 Japaneseコーナーでは井上、那須、佐々木、織山、元木、當間が「ichiban」(King & Prince)を噴水の演出と共に披露。360度見えるステージで高難易度なダンスを繰り広げられる。2023年の東西ジュニアが集結した東阪ドーム公演で披露された際には出演ジュニア総出で披露された楽曲だが、少人数ならではのスキルフルなステージになっていた。 2016年-2017年帝国劇場公演で披露され、“ジュニアマンション”の演出で有名な「ALL STARS ISLAND」では客席に“ジュニアマンション”のような枠が用意され会場全体で一糸乱れぬパフォーマンスを披露する。「SUMMARY」(舞台『SUMMARY』より)、「プリマヴェラ ~灼熱の女神~」(少年隊)とオールキャストでのパフォーマンスで華やかに盛り上げると、「Goodbye & Hello ~Reprise~」(少年隊)で2時間にわたる公演を締め括った。 毎年ジュニアは帝国劇場での舞台公演が恒例となっていたが、今年は劇場の休館に伴い公演はない。しかし、公演がなくなったからといって伝統が途絶えることはない。長い歴史の中で生まれた様々なジャンルによる多彩な楽曲群を、90人の個性を活かした形でさらに下の世代に伝えるような公演となっていた。場所が変わっても、人が変わっても、伝統の楽曲たちは歌い継がれていく。
竹上尋子