ECB、政策は会合ごとに決定、不確実性に対応=レーン専務理事
[フランクフルト 18日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のレーン専務理事兼主任エコノミストは18日、ECBの金融政策運営について、米国の通商政策などを巡る不確実性が高い中、決定は「会合ごと」に行っていく必要があるとの考えを示した。 レーン氏はマーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)のイベントで行った講演で「現在のような不確実性の高い環境下では、会合ごとに機動性を維持し、特定の金利の道筋を確約しないことが賢明だ」と述べた。 今年に入ってからの一連の政治危機はフランス国債の投資家を動揺させた。また、フランスの財政問題も浮き彫りになり、フランス国債の購入者が要求するプレミアムは12年前の債務危機以来の水準に上昇した。 ただ、レーン氏は、フランス国債とドイツ国債の利回り格差拡大を防ぐための措置をECBがすぐに講じる可能性は低いことを示唆した。 フランスの財政赤字を巡る懸念を背景とした市場での圧力の高まりは「限定的」なもので、ユーロ圏債券市場の正常な機能の一部との見方を示した。