衆院3補選、中盤戦に突入 裏金、少子化財源で舌戦
衆院3補欠選挙は20日、中盤戦に突入し、与野党幹部らが自民党派閥の政治資金パーティー裏金事件や少子化財源を巡り舌戦を展開した。自民は唯一、候補を擁立した島根1区に小泉進次郎元環境相を投入し、1勝確保に躍起。立憲民主党の岡田克也幹事長は東京都内で、裏金事件について「自民は事実を明らかにせず、ふたをしようとしている」と訴え、攻勢を強めた。 【写真】石破氏、裏金事件を謝罪 小沢氏は自民の底力警戒
小泉氏は松江市で街頭演説し「自民は政治資金規正法改正に向き合わないといけない。新しい自民をつくり上げる」と強調した。岡田氏は演説で3補選に関し「政治とカネの問題をどう判断するかの選挙だ」と述べた。 日本維新の会共同代表の吉村洋文大阪府知事は都内で演説し、少子化対策に関し、公的医療保険料に上乗せして徴収する政府の財源確保策に言及。「実質増税だ。自民はパーティーを開いて裏金にしていたのに、保険料は上げる」と批判した。 3補選を巡り、島根1区は自民、立民が対決。長崎3区は立民と維新の野党同士の一騎打ちとなった。東京15区は計9人が立候補した。