増加する“若者の孤独死”生きる意欲を失いセルフネグレクト状態も…「自分はもうどうでもいい存在だと思った」立ち直った当事者に聞く
■孤独に悩む人を減らすために「30分後、死にたい気持ちが和らいだら120点満点」
アミさんや久我さんのように、孤独を感じて悩む人を減らしていくにはどうすればいいのか。大空氏は「マイナスからゼロに持っていくための支援がすごく大事」と述べた。「今の支援は全部ゼロ(の状態)から始まる。国の公的支援は全部その人本人が生きたいと思っていることを前提に組み立てている。死にたい人に生活保護を受給してくださいと言ったって何も響かない。1日でも早く人生を終わらせたい人に、人生を長引かせる支援は響かない。このゼロの状態、ステージを今は完全に無視してしまっている」と、様々な理由からマイナスの状態にいる人々へのサポートこそ重要だと語った。また「死にたい気持ちにも波がある。ちょっと落ち着いたところで、支援というのが初めて活きてくる。だからマイナスからゼロまで持っていく支援がすごく大事。30分後、今死にたいという気持ちがちょっと和らいでいたらそれで120点満点。(気持ちが)行ったり来たりするけれど、ゼロだけでいいんだよというのが最初のゴールになってほしい」と呼びかけていた。 ※日本のいのち電話連盟は、孤独や不安に悩んでいる人に寄り添う市民活動を行い、企業・団体・個人からの寄付金などにより運営されている。 ・「ナビダイヤル受付センター」:0570-783-556(午前10時~午後10時) ※厚生労働省は悩みを抱えている人に相談窓口の利用を呼び掛けている。1人で悩みなどを抱え込まず、「こころの健康相談統一ダイヤル」や「いのちの電話」などに相談してください。 ・「こころの健康相談統一ダイヤル」:0570-064-556 ・「いのちの電話」:0570-783-556、0120-783-556 (『ABEMA Prime』より)