SNSのアカウントは遺産?デジタル遺産の取り扱いで注意することは?
トラブル防止のために
デジタル遺産の相続や管理には、いくつかのトラブルが発生する可能性があります。以下の点に注意することで、トラブルを未然に防ぐことができます。 1. サービス提供者のポリシー確認 各オンラインサービスの利用規約やプライバシーポリシーを確認し、アカウントの相続やデータの取り扱いに関する規定を理解しておきます。多くのサービスでは、利用者の死亡後のアカウント管理に関する明確な指針が提供されています。 2. 法律の理解 デジタル遺産に関する法律は国や地域によって異なるため、住んでいる地域の法的要件を理解しておくことが重要です。弁護士などの専門家に相談することも検討すべきです。 3. 定期的な更新 デジタル遺産リストや遺言書は、定期的に更新する必要があります。新しいアカウントの追加やパスワードの変更、デジタル資産の変動に対応するためです。 4. 第三者へのアクセス権限 家族や信頼できる友人に必要なアクセス権限を付与することで、緊急時や死亡後にスムーズに対応できるようにします。ただし、これに伴うセキュリティーリスクも考慮し、慎重に対応します。
まとめ
デジタル遺産の取り扱いは、現代のライフスタイルにおいて、避けて通れない課題です。早期に対策を講じ、トラブルを未然に防ぐことで、自身のデジタル資産を適切に管理し、遺族への負担を軽減することができます。デジタル社会において、自分自身のデジタル遺産をしっかりと守るための準備を怠らないようにしましょう。 執筆者:廣重啓二郎 佐賀FPオフィス 代表、ファイナンシャルプランナー、一般社団法人日本相続支援士会理事、佐賀県金融広報アドバイザー、DCアドバイザー
ファイナンシャルフィールド編集部