シナ・カリミアンとイストラテの遺恨決着戦は「試合結果保留」の異常事態に【K-1】
元K-1 WORLD GPクルーザー級王者のシナ・カリミアン(イラン/SINA ARMY)が「K-1 WORLD GP 2024」(10月5日、大阪・エディオンアリーナ大阪)で因縁のクラウディオ・イストラテ(ルーマニア/Kombat Gym)と「K-1 WORLD GP 2024 無差別級アジア予選」で対戦した。試合はまたしても不透明な結果に終わり、禍根を残した。 2人は昨年9月に行われた「30周年記念無差別級トーナメント」の準決勝で対戦するもカリミアンの再三の反則行為で試合は荒れ模様に。反則での減点もあり、判定でイストラテが勝利を収めた。今回は遺恨決着戦となるはずの試合だった。 1R、ともにオーソドックスの構え。圧をかけるイストラテ。足を使って回り、ローを飛ばすカリミアン。カリミアンが詰めてロープを背負わせると左右のフックを浴びせる。圧をかけるイストラテ。カリミアンはロープ伝いに回るが、追ったイストラテが左フックであごを打ち抜きダウンを奪う。立ち上がったカリミアンに襲い掛かるイストラテ。左右のフックから距離が詰まりカリミアンが組み付くと、イストラテが後頭部にパンチを放ってしまい、カリミアンはアピールした後にリングに倒れ込む。カリミアンの回復を待つために一時中断。ドクターチェックが入るがカリミアンはリングに仰向けに倒れたままでゴングが鳴らされた。
裁定についてはレフェリーが「クリンチ後のイストラテ選手の行為により、シナ選手が医学上、この後、試合を続ることができないという判断がドクターから下された。この原因となったイストラテ選手の行為をどのように判断するかはこの場では協議がまとまらなかった。この試合の裁定については結果保留とさせていただく。後日、K-1実行委員会で協議の上、この試合の結果を発表する」とアナウンス。 前回に引き続き、後味の悪い結果となった。 今大会ではアジア予選が4試合行われたのだが、K-Jee(K-1ジム福岡チームbeginning)、エロール・ジマーマン(オランダ/Hemmers Gym)、クォン・ジャンウォン(韓国/Cheonghak Muaythai Gym)が勝利を収め12月の本戦に進出。カリミアンvsイストラテ戦については後日、裁定が下されることとなった。