思春期の「朝、起きられない」はSOSサイン? 不登校を引き起こす起立性調節障害
親子の気持ちが描かれた漫画にも気づきが
自律神経失調症の治療、と聞くと、難しくてちょっと重たい本を想像してしまうかもしれませんが、自身も3人の子どもを育てるむぴーさんの、ほんわかしたイラストが随所に使われていることによって、読みやすく、本全体をあたたかい雰囲気にしています。 親と子ども、両方の気持ちが描かれた漫画には、共感したり、ハッとさせられたりすることも。 そんなむぴーさんも、描くことで、いろいろな気づきがあったそうです。 むぴー「起立性調節障害について学べば学ぶほど、『なんて本人も周りもしんどい病気なのだろう』と感じました。思春期の大事な時期に自分の意思と関係なく動かなくなる体。サボっているように誤解されがちで心も体も傷つき、本当に辛い思いをしている人がたくさんいます。 10代の約10人に1人が発症すると言われており、我が子や身近な人が同じ状況になる可能性もあります。この病気についての理解が少しでも広がり、適切な支援につながるきっかけになれば良いなと思いながら漫画とイラストを描かせていただきました」
親も一緒に成長しよう
子どもが急に学校に行かなくなれば、親は当然、心配しますし、どうしていいかわからず、おろおろとしてしまうかもしれません。 その時に、「自分のせいだ」と思い悩むのではなく、ODが原因とわかれば、「一緒に克服するんだ!」という前向きな気持ちになることもできるのです。 ODの治療は、子ども自身の努力も必要ですが、周りの家族の理解と助けがあってこそ、継続していけるもの。そのためにも、正しい知識を得ることは大切です。
nobico編集部