【J3プレビュー】3連勝中の北九州と松本の一戦は両エースがキーマン。最少失点タイvs最多得点の”矛盾対決”にも注目 | Jリーグ
【J3リーグ・プレビュー】明治安田J3リーグは7月20日から21日にかけて第22節を開催。今節の見どころを紹介する。 ●【動画】鹿島アントラーズ 柴崎岳インタビュー「鹿島のキーマンが今、思うこと」
前節は、首位の大宮アルディージャが仕切り直しの一戦で白星を飾ったほか、それぞれ上位対決を制したFC今治とSC相模原が順位をアップ。また5位のカターレ富山がFC琉球を下してリーグ戦の負けなしを「6」に伸ばし、ギラヴァンツ北九州も3連勝で好調を維持している。 土曜日に7試合、日曜日に3試合が行われる今節の結果を受けて、大混戦の上位争いがどのように動いていくか。注目の週末だ。 今節の最注目カードは、土曜日の18時に膜を開ける巻き返しへの勢いを強めている8位の北九州と勝ち点2差で後を追う9位の松本山雅FCの対決だ。 北九州は前節、FW永井龍のゴールを逃げ切ってウノゼロで勝利。連勝を「3」に伸ばし、リーグ戦では9試合負けなしと調子をキープしている。プレーオフ圏まで勝ち点「1」差のところまで接近している中で4連勝を飾り、さらに上位へと食い込めるか。注目は2試合連続ゴール中の永井だ。勝ち点1を分け合った松本との前回対戦では後半ATに劇的な同点弾をマーク。次は、勝ち点1ではなく、3をもたらすゴールを決められるか。 対する松本は前節、上位のFC大阪を相手にFW浅川隼人の2ゴールで4試合ぶりに勝利を飾り、一つ嫌な流れを断ち切ることに成功した。プレーオフ圏まで勝ち点3差と迫る中、ここで連勝を掴み、いい状態で中断前最後のリーグ戦となる次節へ弾みをつけたい。注目は松本のエース・浅川だ。こちらも前回対戦でゴールをマークしており、前節の2ゴールでリーグ2位タイの10ゴールをマークしているストライカーが約1ヶ月ぶりの連勝へと導けるか。 もう一つの注目カードは、土曜日の18時にキックオフを迎えるリーグ最少失点タイのFC大阪とリーグ最多得点の大宮アルディージャによる矛盾対決だ。 FC大阪は前節、複数失点を喫して3試合ぶりの黒星を喫したが、ここまで「15」失点はリーグ最少タイ。開幕から守備の硬さをベースに上位をキープしてきた。前回対戦は、シュート数では大宮を上回ったが、オウンゴールでの失点に泣いて黒星。リーグ戦では2試合無得点が続いている中で、リベンジに燃える今節、3試合ぶりの勝利となる首位撃破のミッションを成し遂げる上で、FW島田拓海やMF久保吏久斗ら攻撃陣が奮起がカギを握る。 対する大宮は、前々節に今季2敗目を喫したが、前節はFW杉本健勇のシーズン8点目が決勝点となって再び勝利という形で仕切り直しに成功。ただ試合終盤にDF市原吏音が2枚目のイエロカードで退場。DFの主軸としてチームを支えてきた19歳が不在となる今節連勝を飾れるか。ここまで39得点はリーグ最多。FC大阪の堅守をこじ開けるためにもここ4試合で3ゴールと絶好調の杉本には再びゴールへの期待が集まる。 その他、土曜日には昇格圏に浮上した2位今治FCが5試合勝利がないAC長野パルセイロと、日曜日には3位に浮上したSC相模原が3連敗中のカマタマーレ讃岐とそれぞれ下位チームと敵地で対戦する。昇格圏を争う2チームが現在のポジションを死守できるかも注目ポイントとなる。