5日朝「大阪880万人訓練」実施 大阪にいたら音出る緊急メール受信
5日午前11時3分ごろ、大阪にいたら携帯電話の着信音鳴る
5日朝「大阪880万人訓練」実施 大阪にいたら音出る緊急メール受信 THEPAGE大阪 撮影:岡村雅之 編集:柳曽文隆
5日午前11時3分ごろ、大阪にいたら携帯電話の着信音が一斉に鳴ります──。地震発生を想定し、「大津波警報発表」を伝える訓練用のエリアメールや緊急速報メールが届く。府民が多様な情報源から地震や津波の発生情報を認識し行動できるよう、大阪府が実施する大阪880万人訓練で、今年で5回目。府では「津波に備えて逃げ込む高台や高い建物を把握して避難経路を確保するなど、日ごろから防災意識を高めてほしい」と呼びかけている。 【拡大写真と動画付き】昨年の大阪880万人訓練 緊急メール音が鳴った瞬間は?
11時3分ごろ府内で一斉に「大津波警報発表」メール
府によると、訓練は午前11時、南海トラフ巨大地震発生を想定。府下市町村や企業などと連携し、午前11時、地震発生を館内放送や屋外スピーカーなどで府民に知らせる。さらに同3分ごろ、大津波警報発表を伝える訓練用のエリアメールや緊急速報メールが、携帯電話に一斉に届く。着信音が鳴った後、メールを開くと、次のような文章が表示される。 「『大阪880万人訓練』の訓練通報です。11時03分に大阪府沿岸全域に大津波警報が発表されました。各市町村の指示に従って、身の安全を守るための適切な避難行動をとってください」 府内にある携帯電話に一斉発信する。現時点で携帯電話の「災害・避難情報」推定対応率は最大83.5%であるため、府内にある携帯電話が880万台とすると、最大約735万台が受信できる計算となる。府外へ出ている府民の携帯電話には届かない半面、大阪を訪れている府外在住者の携帯電話に着信するケースがある。 マナーモードにしていても、着信音が鳴る。府全域向けのメール発信に続いて、2回目のメールを独自に発信する市町村がある。自動車運転時などに、突然鳴っても慌てないよう、注意しておきたい。
津波に備え逃げ込む高台や高い建物を事前チェック
府では訓練実施に向け、訓練チラシや府政だより、情報紙などで啓発してきた。広報担当副知事もずやんも、新たに公開が始まった府公館で、幼稚園児らと府民に訓練参加を訴えた。 府によると、訓練前には「地震や津波が発生したときにどのような行動をするべきかを考えておく」、訓練当日は「考えておいた訓練行動をする」、訓練後は「地震や津波が発生したときに命を守る行動ができるか再確認する」ことが重要だという。 担当者は「午前11時の地震発生を想定していますので、11時の地震発生時には机の下に隠れるなど、身を守る行動をとってください。11時3分ごろに大津波警報発表のメールが届きましたら、高い場所へ避難したり、近くの避難所へ避難してください。日ごろから防災意識を高めてほしい」と呼びかけている。 詳しくは大阪府の公式サイトで。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑) 地図URL:http://map.yahoo.co.jp/maps?lat=34.68629690000002&lon=135.5196612&z=15