米企業の着陸船、月の南極へ 民間初、今度こそ?
【ワシントン共同】米宇宙企業インテュイティブ・マシンズは14日、月の南極域に向け、着陸船「ノバC」をフロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げた。米航空宇宙局(NASA)が機器輸送を委託する事業の第2弾で、順調に行けば22日に民間初の月面軟着陸に挑む。1月には別の米企業が失敗している。 目的地は南極から300キロほど離れたマラパートAクレーターで、近くには2026年に有人着陸する際の候補地の一つがある。同じく南極域の科学探査を目指す中国の研究者らも、氷の存在可能性が高いことから「最適な場所の一つ」と評価。米中競合の前線となる可能性がある。