前日計量をクリアした田中空（左）とチャン・サーラー

プロボクシングの148ポンド（約67・1キロ）契約8回戦（東京・後楽園ホール）の前日計量が16日、東京・文京区のblue－ing！で行われた。アマチュア5冠の田中空（23）＝大橋＝は66・6キロ、東洋太平洋ウエルター級11位のチャン・サーラー（32）＝タイ＝は66・7キロでともに1回でパスした。 プロ2戦目で東洋太平洋ランカーと対戦する田中は「相手がランカーなんで、このチャンスは絶対に取りたい。落とせない」と気合十分で練習に励んできた。 6月にウエルター級6回戦でプロデビューし、韓国同級8位だったキム・ドンヨン（韓国）に1回TKO勝ち。身長165センチと小柄だが、憧れの元WBA、WBC、IBF世界ヘビー級統一王者マイク・タイソン（米国）のような右ファイターだ。 東洋大出身の〝ハマ（横浜）のタイソン〟は「今回も多分打ち合いにはなると思うんで、そん中でチャンスがあればしっかり倒しにいきたい。やっぱりボクシングは倒すのが醍醐味（だいごみ）なんで」とKO勝利へのこだわりはあるが、一方で「狙わずしっかり勝っていきたい」とも話した。 興行はNTTドコモの映像配信サービス「Lemino」で午後5時45分から無料生配信される。田中のアマチュア戦績は66戦58勝（39KO・RSC）8敗、チャンのプロ戦績は14戦11勝（7KO）3敗。（尾﨑陽介）