立候補はどんな名前でもOK?
選挙に立候補している人たちの中には、芸名を使っているタレントや、名字も名前も平仮名の候補者のように、本名ではない名前を使って選挙運動をしている人がいます。立候補する際の名前は、自由なのでしょうか? 実は、立候補の届け出自体は本名でないとできません。届け出の書類に書く名前は「戸籍簿に記載された氏名(=本名)と一致する氏名」でなければならないと決められているからです。 では、本名ではなくタレントの芸名のような「通称」を使用するには、どうしたらよいのでしょうか? 通称を使いたい候補者は、立候補届け出の際に「通称認定申請書」を合わせて提出します。しかし申請すれば無条件で認められるわけではありません。本名ではない名前を通称として使用できるのは「その通称が本名に代わり広く通用している」ことが必要です。ですから候補者は、使いたい呼称が世の中に広く通用していることを資料などを使って証明しなければなりません。ちなみに、私たちが投票する際は、通称でも本名でも、その候補と特定できるときは有効票になります。 また、名前を平仮名やカタカナ書きにしたい場合も「通称認定申請書」を提出します。ただこの場合は呼称が世間に通用していることを証明する必要はありません。