浮島丸「名簿」、70種保有 厚労省「精査して対応」
終戦直後の1945年8月24日に朝鮮人労働者数千人を乗せた旧日本海軍の輸送船が京都府・舞鶴港で爆発、沈没した「浮島丸事件」を巡り、厚生労働省は31日、乗船者などの「名簿」と名の付く資料は「おおむね70くらいある。精査し対応する」と明らかにした。乗船者名簿は長年「不存在」としていたが、今年になって情報公開請求に3種類を開示していた。 衆院外務委員会で共産党の穀田恵二氏の質問に対し、宮崎政久厚労副大臣が答弁した。厚労省が開示した3種類の名簿は「いずれも旧海軍が保有していた資料で、厚労省の前身組織から継続して保有していた」と説明。「乗船を予定していた人が記載されている」とした。