雪崩の音が響く中、手探り状態で頂上へ―― 写真家・石川直樹が8千メートル峰全14座の完全登頂
――14座登頂の記録はどのような形で発表されるのでしょうか。 石川 チョ・オユーとナンガバルバットで撮影した写真集が1冊ずつ発売されたばかりです。来年2月にはK2の写真集が出ますし、シシャパンマのことを中心にヒマラヤ遠征を振り返るノンフィクションも春に出す予定です。また、11月17日(日)にはNHKスペシャルでこの4年間の自分の軌跡をたどるドキュメンタリーが放映されます。2年後には美術館での大きな個展も予定しています。 今後は、日本国内の撮影にも力を入れていくつもりです。以前『奥能登半島』という写真集でを作りましたが、そこで縁のできた能登半島にもまた通いたいですね。お正月の大地震のあと、今回の遠征中に豪雨災害が起きてしまい、ずっと気に掛かっていました。 ――山を降りてもお忙しいですね。展覧会や写真集を楽しみにしています。 (構成・ジャーナリスト 千葉望) ※AERAオンライン限定記事
千葉望