NTT東西、最大800Gbpsに対応したAPN通信回線「All-Photonics Connect powered by IOWN」を12月に提供開始
東日本電信電話株式会社(NTT東日本)と西日本電信電話株式会社(NTT西日本)は、最大800Gbpsで接続するPoint to Point帯域保証・波長専有型回線の通信サービス「All-Photonics Connect powered by IOWN」(以下、All-Photonics Connect)の提供を、12月1日に開始する。両社では、ユーザー拠点間を接続するサービスにおいて、最大800Gbpsの帯域は世界最高水準であるとしている。 【画像】データセンター間ネットワークでの利用 両社が2023年より提供中の「APN IOWN1.0」の技術をもとに、より高速・大容量の通信を可能にするもので、最大800Gbpsの帯域まで拡充。光伝送網規格「OTU4」のインターフェースでの提供に加えて、100GBASE-LR4および400GBASE-FR4/LR4に対応する。 回線の終端装置をNTT局舎内に設置することも特徴で、提供エリア内の2拠点であれば、どこでもPoint to Point接続が可能。拠点の省スペース化・低消費電力化に貢献するとしている。 用途としては、データセンター間ネットワーク、通信キャリアなどのバックボーンネットワークのほか、高精細映像伝送やリモートプロダクションなどの放送、オンライン診療や遠隔手術などの医療などが想定されている。 提供内容は、APN IOWN1.0を含む高速広帯域アクセスサービスのタイプ1およびタイプ2に、新たにタイプ3およびタイプ4を追加する。提供エリアは、NTT東日本およびNTT西日本のサービス提供エリアで、提供エリアは順次拡大の予定。 なお、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の夢洲会場においても、All-Photonics Connectを提供する予定だという。
INTERNET Watch,松永 侑貴惠
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