【ボクシング】「私より先輩がまだ現役」46歳野中悠樹の表敬訪問に尼崎市長 最年長記録を更新
現在46歳6カ月、日本ボクシングの現役最年長記録を更新する東洋太平洋スーパーミドル級王者・野中悠樹(ミツキ)が、兵庫県の尼崎市役所で松本真市長(44)を表敬訪問した。 野中は尼崎市で生まれ育ち、現在も生活の拠点を置いている。市長にベルトを披露し「率直にうれしい。また、もう1つのベルトをとってあいさつに来たい。最終目標は世界なんで」と話した。 4月に50歳のサム・ソリマン(オーストラリア)との同級王座決定戦に臨み、判定勝ちでベルトを獲得。ただ、その試合で膝、アキレス腱(けん)、ふくらはぎを負傷と代償は大きかった。けがの治癒が最優先で次戦は未定となっている。 所属するミツキジムの中村会長によると、12月に興行を予定しており、そこでの試合を計画しているという。防衛戦なら同級1位選手との指名試合となるが、中村会長は「ゆっくりしている時間はないんで」と世界ランク入りを狙って、世界ランカーとのマッチメークも見据える。 野中より2歳下の松本市長は「私より先輩がまだ現役で活躍しているとは信じられない。驚異的です。これからも応援していきたい」とエールを送る。中村会長は「選手が望めば」と尼崎での凱旋(がいせん)試合も視野に入れる。 12月で47歳。アメージングなおじさんボクサーは、まだまだ戦い続ける。【実藤健一】