「球がつかまらない」「飛距離不足」に効果あり! 冬場にやるべきドライバーの悩みを解消する2つの素振りドリル
フォローでタオルをピンと伸ばすのがポイント
今回は飛距離が伸びる素振りを2つ紹介します。ひとつは遠心力を使ってスイングする感覚を養える素振りです。 【連続写真解説】HSが上がる! 素振りだけで飛距離アップできる簡単ドリルのやり方 クラブの重さを感じながら遠心力を使ったスイングができれば、ヘッドスピードが上がるのはもちろんアームローテーションやフェースターンが自然に行えるようになります。飛距離不足に悩むゴルファーやボールがつかまらずスライスするゴルファーにオススメの練習法です。
やり方は簡単。ネック部分にタオルをギュッと結んで、ハーフスイングでクラブを振ってください。 意識するポイントはフォローでタオルがピンと伸びるように振ること。インパクトからフォローにかけて、ヘッドスピードが最大になるようにクラブを振ってください。フォローでタオルがピンと伸びれば、効率的なスイングの形「ビハインド・ザ・ボール」がつくれていることになります。 ヘッドの重さにプラスしてタオルの抵抗があるため、スイング中の遠心力を感じやすくなるはずです。
軽いクラブと重いクラブを交互に振ってHSアップ
続いて紹介するのは、軽いモノと重いモノを交互に振る素振りです。 まずはクラブを逆さにしてネック側を握り、思い切りスピードを上げて連続素振りしてください。振り戻す時もスピードを落としてはいけません。「体をどう動かすか」は気にせず、とにかくビュンビュンと音を立てて振ることが大切です。
10回くらい素振りをしたら、感覚が残っているうちに今度は重いモノで素振りしましょう。竹ぼうきのような長くて重いモノあればベストですが、クラブを2本重ねて持つだけでもOKです。クラブを逆さにした素振りと同じイメージで思い切り振りましょう。 すると脳が錯覚を起こし、重いモノを持っているのに軽いモノを持っている時と感覚でスピードを上げて振れるようになります。また、交互素振りは「全身を使ってクラブを振る」という感覚を自然に身につけることもできます。 目的が異なる2つの素振りは、どちらも飛距離アップが期待できる練習法ですよ。 取材協力:平川カントリークラブ(千葉県)
【指導】尾崎慶輔(おざき・けいすけ)
1991年生まれ、徳島県出身。明徳義塾高時代に「高知アマ」を制覇するなど活躍し、東北福祉大4年時の12年にプロ宣言。2020-21年はABEMAツアーにフル参戦し、21年のツアー外競技『JOYXオープン』でプロ初勝利を挙げた。22年はレギュラーツアーで史上2人目の2週連続ホールインワンを達成。24年はABEMAツアーを主戦場として第2戦『I Golf Shaper Challenge in筑紫が丘』で2位タイ。平川カントリークラブ所属。
小澤裕介