「来年、頑張れよ」ソフトバンク柳田悠岐の焦りを封じた小久保監督の〝親心〟 全治4カ月、左脚の大けがから復帰、日本シリーズでは意地の一発
ソフトバンクの選手が、今シーズンを振り返る年末恒例のプレーバック企画「鷹戦士あのプレー」。柳田悠岐外野手(36)には、悪夢のシーンが刻まれている。5月31日の広島戦(みずほペイペイドーム)で一塁への走塁中に右脚を負傷。右半腱(けん)様筋損傷と診断され、全治まで約4カ月と発表された。 ■「あの小さかった真凜ちゃんが…」秋山幸二さん長女が花嫁姿【写真】 柳田は2019年に左脚の同箇所を負傷した経験がある。その時は4月7日にけがを負い、1軍に復帰したのは8月21日だった。4カ月以上を要したこともあり、今季中の復帰も危ぶまれた。 負傷後、小久保裕紀監督から食事に誘われた。指揮官からかけられた言葉は「来年、頑張れよ」というものだった。小久保監督は「今年は(想定)していないですよ。大きなけがだったからね」と真意を明かした。決して復帰を焦らせ、再発しないようにという親心が込められていた。 トレーナー陣とも来季に向けてのメニューを組み、柳田も焦らないようにウォーキングから再開した。無理をすることなく、一歩ずつ前に進み、9月20日の2軍戦で実戦復帰することができた。同30日のオリックス戦(みずほペイペイドーム)で1軍復帰。ポストシーズンでもスタメンに名を連ねた。 11月3日のDeNAとの日本シリーズ第6戦(横浜)ではバックスクリーンへの強烈な2ランを放った。「今年はなんもできんかったという感じ。でもこういう舞台に連れてきてくれた仲間のおかげだと思うので、感謝という気持ちしかない」。来季はシーズンを全うし、チームを連覇に導くのみだ。(小畑大悟) 【#OTTOソフトバンク情報】
西日本新聞社