健大高崎が2年生コンビの完封リレーで3年ぶり初戦突破、学法石川の名将・佐々木監督は白星ならず
<第96回選抜高校野球大会:健大高崎4-0学法石川>◇19日◇1回戦◇甲子園 健大高崎(群馬)が終盤の集中打で一気に勝負をつけ、学法石川(福島)に勝利。2021年以来、3年ぶりの初戦突破を果たした。「群馬対福島」の春夏通じて甲子園初対決は、群馬に軍配が上がった。 【動画】中学時代から別格...佐藤龍月の投球が凄かった 0対0で迎えた6回に暴投で1点を先制すると、7回には一気に3得点を挙げた。9番・佐々木 貫汰外野手(3年)、2番・田中 陽翔内野手(3年)に加え、プロ注目の4番・箱山 遥人捕手(3年)も適時打をマークして勝利に導いた。 箱山は1回にバント処理を二塁で刺すなど、強肩ぶりも披露。「初回からランナー二塁にしたくなかったので、難しい場面だけど(アウトを)狙いに行った」と笑みを浮かべた。さらにリードについては「初戦は接戦になる予想はしていたが、改めて難しかった。(先発の)佐藤については、今日の出来と相手の力量を見て、変化球を中心にうまく攻めることができた」と自信を深めていた。 自慢の2年生投手が、完封リレーの活躍で学法石川を封じ込めた。先発の最速146キロ左腕・佐藤 龍月投手(2年)が、7回をわずか2安打無失点。9奪三振の好投だった。8回からリリーフした、最速147キロ右腕の石垣 元気投手(2年)も無失点に抑えきった。 佐藤は「調子は良くなく、内容も良くなかったが、甲子園に対して特別な意識を持ってしまうと、力んでしまうので、自分のペースで投球ができた」と胸を張った。9回にピンチを招いた石垣は「質の良いストレートを高めることを努力してきた。ただコントロールが悪く内容は満足していない」と反省点は忘れなかった。 学法石川は先発の佐藤 翼投手(2年)が5回まで無失点の投球も、7回途中降板で勝利に結びつかず。それでも「うまく内角を攻めることができた。甲子園は楽しかった。また夏に戻ってこられるようにしていきたい」とリベンジを誓っていた。 仙台育英(宮城)時代に春6度、夏13度の甲子園出場を経験した名将・佐々木監督だが、学法石川での甲子園初陣を飾ることはできなかった。