<速報>イチロー先発出場も4打席無安打 3000本へ残り2本のまま
マーリンズのイチロー外野手(42)が29日(日本時間30日)、本拠地マイアミでのカージナルス戦で「3番・レフト」でスタメン出場したが、4打数ノーヒットに終わり、史上30人目となる3000安打まで残り2本のままで足踏みした。チームは6-11のスコアで連敗。 マーリンズは、前夜の段階で公式ツイッターでイチローのスタメン出場をアナウンス。「打順の流れを変えたくない」というマッティングリー監督の考えで、“休養”となったイエリッチの打順である3番に入った。3番での出場は、昨年、5月10日のジャイアンツ戦以来だ。 一回、一死一塁でイチローに打席が回ってくると、場内はイチローコールに包まれた。入場者には3000本安打ボードが配られたので、そのボードを掲げる観客も目立った。 カージナルスの今季7勝8敗、防御率4.24の先発右腕、リークに対して、ファウルで粘り、フルカウントからインサイド高めに入ったカットボールを反対方向を狙って強打したが、打球は詰まりサードの正面の羅ライナー。一塁へ転送されて、併殺打となってしまった。 イチローはヒットより先に守備で魅せた。 4回一死三塁で、ガルシアの打球はレフトのイチローの定位置付近に上がった。走者のウォンは、当然、タッチアップを狙ってきたが、イチローは、これをダイレクト送球。しかも、ホーム手前のキャッチャーがタッチをするギリギリの低めの場所に見事にコントロールされた圧巻のレーザービーム。ファンも総立ちで失点を防いだイチローのビッグプレーに拍手を送った。 イチローの第2打席は、2点を追う、その4回裏一死走者なしの場面。内、外を揺さぶられた投球に、ファウルで対応していたが、最後は、インサイドの小さな変化球を完全に打ち損じた。ボテボテの打球はキャッチャー前に転がり、キャッチャーゴロに終わった。 第3打席はプラードの3ランなどで6-9と3点差に迫った5回二死走者なし。フルカウントからファウルで2球粘って9球目を打ったが、ショート正面をつく内野ゴロ。3打席ヒットがないまま、第4打席を8回一死二塁で迎えた。カージナルスのピッチャーは、3番手のルーキー、キーケーファーに代わった。横から投げてくる変則左腕だ。イチローは、初顔合わせの左腕にタイミングが合わずに珍しくスイングアウトの三振。6-11の大差の展開もあって、イチローに5打席目は巡ってこず、この日は、ノーヒットに終わった。 偉業達成まで、残り2本のままとなったが、カージナルス戦は、あと2試合残っていて、本拠地での達成の可能性は消えていない。