契約更改後の囲み取材を終え引き揚げる藤田（撮影・中田匡峻）

　阪神の契約更改交渉が１２日、高知県内のチーム宿舎で始まった。 　プロ５年目の藤田健斗捕手（２３）は４０万円アップの５４０万円でサインした。「（１軍を経験して）状況判断能力とか野球勘とか、もっと野球を勉強していかなきゃなって思いました。今はバッティングに重点を置いて取り組んでいる。もっと打てれば（１軍に）上がれるチャンスも増えてくると思うので、そこを突き詰めていけたら」。今季は出場はなかったが、プロ初の１軍昇格を経験。ウエスタンで６０試合に出場し、打率１・７４だった。 　プロ４年目の高寺望夢内野手（２２）は５０万円アップの６５０万円でサインした。「全然満足はしていないんですけど、いい打席増えたりとかが今年は多かったので。レベルの高い投手になってもそういう打席を増やせるように。内野手の先輩と勝負できるような守備を練習して身につけられれば」。今季は１軍での出場はなかったが、ウエスタンで１２３試合に出場し打率・２８８。今季ウエスタン最多安打の１２４安打を記録した。 　プロ３年目の中川勇斗捕手（２０）は２０万円アップの５４０万円でサインした。「打ってるとしてもファームなので、１軍でこれくらいは数字を残さないといけない。目指すは１軍。持ち味はバッティングなので、そこは捨てたくない。外野挑戦のチャンスももらってるので、一層頑張りたい」。今季ウエスタンで７０試合に登板し打率・３２１。規定打席には未到達ながら、シーズン序盤から「隠れ首位打者」と言われていた。 　（金額は推定）