“半世紀独裁”のアサド政権、12日で崩壊した要因 シリアの今後は…民主化?混乱?関係国の思惑交錯【サンデーモーニング】
■“元アルカイダ”ジャウラニ指導者の経歴 その反体制派の主力となったのが「シリア解放機構」です。指導者のジャウラニ氏は2003年に国際テロ組織・アルカイダの一員としてアメリカ軍との戦闘に参加。内戦が始まるとシリアに戻り、その後、アルカイダとの関係を断って、アサド政権の打倒を掲げた「シリア解放機構」を立ち上げたといいます。 ■関係国の思惑交錯で今後のシリアは? この「シリア解放機構」が中心になって暫定政権が発足しましたが、シリアの先行きは不透明です。アサド政権が崩壊するとすぐさま、トルコ軍は敵対するクルド人勢力を攻撃。イスラエル軍もシリア領内に侵攻。アメリカ軍は過激派組織「イスラム国」の拠点を空爆しています。新たな混乱の始まりなのか、それとも、ようやく民主化に向かうのか。 立命館大学の末近浩太教授(中東研究)は「各国の思惑の違いがシリアを分裂させる可能性もある。また、国内の各勢力で合意形成できなければ内戦が再燃する懸念もある」と指摘しています。
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