「肌不調の原因、もしかしたらコスメ選び?」“保湿の誤解”を専門家が解説!
よかれと思って使っているコスメが、実は肌悩みの一因だとしたら……。美容好きだからこそ生じやすい、「コスメ選びの誤解」をトータルビューティアドバイザーの水井真理子さんが解説。理想のお手入れを実現するヒントに! 【美容成分&コスメ診断】あなたの肌悩みに!今、選ぶべきアイテムは?
その肌不調、コスメ選びが原因かも!?
教えてくれたのは水井真理子さん トータルビューティアドバイザー
◆保湿の誤解
“保湿するほど肌にいい”とは限らない! バランスのよい選び方、使い方でもっと美肌へ。
【誤解1】化粧水が保湿の要。何度もたっぷりつけるとうるおった肌になれる
化粧水は大切だけど、やりすぎはバリア機能が低下します。ほかのコスメを活かすためにも“腹八分目”で 水井さん 規定量の1.5倍くらいまでを使って、2~3回の重ねづけはOK。角層が吸い込む量には限界があるし、必要以上の量や回数を重ねると、場合によってはバリア機能がゆらぐ原因に。そのあとの各ステップにも肌に必要な栄養が入っていますから、ここで無理に“満タン”にしないで、腹八分目くらいで次のステップに進むほうがいいですよ。また、化粧水を何種類も重ねづけする必要はなく、基本的には1本で十分なお手入れが可能です
【誤解2】肌悩みに効く名品コスメを何品も重ねるとよい
組み合わせや肌との相性で「高保湿すぎて吹き出物ができる」場合も 水井さん 昨今の高機能な名品の中には、高保湿で油分が多いものがあります。一品で劇的な肌実感があるけれど、VOCE世代にとっては油分が多すぎる場合も。重ねる各コスメの保湿力が高すぎると、自分の皮脂バランスとの相性が悪くなり、吹き出物の原因に。お手入れ全体の保湿力をチェックして、重すぎると感じたら変更や部分使いも検討してみましょう
【誤解3】ちょっとした刺激や赤みは「好転反応」が起きている証
基本的に「好転反応」はないと思って 水井さん 基本的に、コスメに『好転反応』はありません。レチノールなど、一時的にターンオーバーを活性化するタイプのコスメで、多少の刺激や赤みが生じる可能性があるアイテム以外は、『肌刺激=肌に合わない』可能性が高いと考えましょう。赤みやピリつきが続くようなら、すぐに使用をストップして。トラブルが見られたらすぐドクターに相談をしてくださいね 撮影/伊藤泰寛 モデル/軍司由稀(VOCEアンバサダー) イラスト/香川尚子 取材・文・構成/佐野桐子 Edited by VOCE編集部
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