えぇ!? 攻めたワゴンの高級車!? 懐かしきホンダ[アヴァンシア]
■オデッセイ譲りの3L・V6がイイ!
走りもベースは4代目インスパイアなのでボディはそれなりにしっかり。なによりも150psの2.3L直4もいいが、オデッセイ譲りの215psの3L・V6がイイ。 今回もチョイ乗りしてみたが、下から厚みあるトルクが湧き出るだけでなく、ホンダエンジンらしく回しても爽快。このワゴン&リムジンコンセプトに組み合わせるなら絶対コイツだ。 ただちょっと悩みが、2001年のマイナーチェンジ後に追加されたスポーツグレードのヌーベルバーグ。2.3Lエンジン車限定で、車高が15mm低い硬めのスポーツサスペンションに16インチアルミ装着。微妙にスポーティだが途中の趣旨変えは悩ましい。小沢はやはり前期の3Lイチオシで!
■ホンダ アヴァンシア伝説1:引きずるエアロデッキ伝説!?「ホンダらしさ」の宿命
いまだ「ホンダらしさ」の象徴として担ぎ出されるアコードエアロデッキ。1980年代の3代目リトラアコードの派生車種で、珍しい3ドアのロングなハッチバック。イメージ的には欧州の狩猟用シューティングブレーク。 今となっては3ドア不人気のニホンでは絶対受け入れられないカタチだが、当時絶妙にカッコよく映った。コレもやっぱ過去の栄光か?
■ホンダ アヴァンシア伝説2:いきなり趣旨変えローダウン!!ヌーベルバーグにみる失敗
ほぼ4年で2万台強と年間平均6000台に満たない販売数のアヴァンシア。上質でノーブルな"新ワゴンの高級車"コンセプトに限界を感じたのか、3年目のマイナーチェンジで微妙にスポーティにシフトしたヌーベルバーグ追加。 2.3L車限定で15mm落としたローダウンサスにストラットタワーバーやリアパフォーマンスロッドで剛性アップ!でもやっぱり売れなかった……。 ●小沢コージ氏の評価 ・タイムスリップ度:★★★ ・レア度:★★★ ・お金かかりそう度:★★ ・乗って楽しい度:★★★★ 一見地味なワゴンだが、見る人が見るとわかるレア物。今は上質中古車のタマが少なく、20年強落ちと古すぎずなので見つけたらソク買い! ●ホンダ アヴァンシア懐かしスペック ・カテゴリー:5ドアステーションワゴン ・全長×全幅×全高:4700×1790×1500mm ・ホイールベース:2765mm ・車両重量:1600kg ・エンジン:3L・V6 SOHC横置き ・最高出力/最大トルク:215ps/27.7kgm ・ギアボックス:5速AT ・駆動方式:FF、4WD ・サスペンション:前後ともダブルウィッシュボーン式 ・国内累計販売台数:2万3694台 ・ベース車:4代目インスパイア ・コピー:「エゴイストの資格」