20代の転職、決定年収額は「平均414万円」。2019年度同期比111%の大幅アップ【doda調べ】
パーソルキャリアが運営する転職サービス「doda(デューダ)」は、「年代別 転職時の年収変動レポート」を発表した。転職時の年収変動や決定年収額※について、2019年度上期と2024年度上期のデータを比較分析している。 ※決定年収:転職者を受け入れる企業が、採用決定時に個人に対して提示する年収のこと。
20代の平均決定年収、2019年度同期比111%と大幅に増加
まず、2019年度上期と2024年度上期に「doda」エージェントサービスを利用した転職者の数を比較すると、20代、30代では1.6倍、40代では2.0倍に伸長した。なお、dodaの転職求人倍率は2024年以降常に2.5倍を超えており、2024年8月には調査開始以来2番目の高さを記録している。
20代の転職時の年収変動をみると、2019年度上期は平均373万円と横ばいで推移していた一方で、2024年度上期は396万円→414万円と105%アップした。転職後の決定年収額は2019年度同期比で111%となっている。また、決定年収の分布をみると、「400万円以上~600万円未満」の転職者の割合は、2019年度上期比で16ポイント増加していた。
30代の転職時の年収変動をみると、2019年度上期は10万円ほど減少していた一方で、2024年度上期は101%の微増となった。平均決定年収額は2019年度上期比106%と増加している。決定年収の分布としては、ボリュームゾーンである「400万円以上~600万円未満」は変化がなかったが、「600万円以上」の割合は計8%増加した。
40代の転職時の年収変動をみると、2019年度上期・2024年度上期ともに減少傾向となった。平均決定年収額は、2019年度上期比で約105%と増加している。決定年収の分布をみると、「400万未満」「400万円以上~600万円未満」「600万円以上800万未満」はいずれも微減となった。
調査概要
・【調査対象】2019年度上期(2019年4月~9月)と2024年度下期(2024年4月~9月)にdodaエージェントサービスを利用して転職した個人。年齢データ集計形式の変更により、2024年度上期のうち2024年4月30日以降の転職者は、社会人歴から推測し、年代を振り分けている。