イーサリアム現物ETFの承認をめぐる3つの疑問
疑問3:ソラナのようなチェーンにとっての意味は?
前述したように、イーサリアム現物ETFの承認はイーサリアムに対するお墨付きのようなものであり、チェーンにとってはすでに支配的なそのブランドポジションを固めるチャンスとなりそうだ。 「イーサリアムETFに、ビットコインETFで見られた機関投資家のフローのほんの一部でも見られると仮定すると、イーサリアムが少なくとも市場シェアと評価の点で今後数年間、分散型アプリ(Dapp)プラットフォームの文句なしのリーダーとして確固たる地位を築くことは十分可能だと思う」とアンダーソン氏は述べた。 しかしこの動きは、カルダノ(Cardano)、ソラナ、リップル(Ripple)のような代替チェーンが大規模金融の世界にさらに参入する道を開くかも可能性もある。 もちろん、ビットコインとイーサリアムは、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のような既存金融大手がすでに受け入れていたため、より有利なポジションにあった。イーサリアム先物はCMEですでに3年間取引されているが、他の暗号資産は検討されているかどうかさえ明らかではない。 また、SECはイーサリアムは証券であると考えていると示唆していたが、ソラナ(SOL)、カルダノ(ADA)、アルゴランド(ALGO)のような暗号資産が投資契約に当たるかどうかを判断するために使用される「ハウィーテスト(Howey Test)」によって定められた定義に適合していると積極的に発言していることも注目に値する。これは、ソラナETF誕生に向けたハードルとなるかもしれない。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:ゲーリー・ゲンスラーSEC委員長(Jesse Hamilton/CoinDes)|原文:3 Questions About the SEC’s Abrupt ETH ETF Approval
CoinDesk Japan 編集部