昭和基地までの想定ルート、ヘリで確認 本紙記者南極へ、第66次観測隊
【南大洋=鶴岡支社・近岡国史】南極大陸周辺に形成される海氷「定着氷」に到達した第66次南極地域観測隊(原田尚美隊長)と南極観測船「しらせ」(斎藤一城艦長)は27日、船に搭載した大型ヘリコプターで氷上偵察を行った。昭和基地までの想定ルート上に氷山がないなど、問題なく航行できることを確かめた。 しらせは基地まで約20キロ地点で停止している。偵察には原田隊長と斎藤艦長をはじめ、海氷を研究する観測隊員らが参加した。現地時間の午後1時(日本時間同7時)ごろに飛び立ち、基地周辺の氷山の位置や海氷の状況を、上空から約1時間にわたって確認した。 基地内は茶色の地面が目立ち、短い夏の訪れを告げていた。観測隊の第1便は28日にヘリで基地に入る。氷上輸送に向けた、しらせの基地沖への接岸は来年1月2日を予定していたが、今月31日に前倒しする計画。