63で単独首位発進の脇元華 米ツアー志向明かすも「あまり大きい声では言えない」
国内開催の米女子ゴルフツアー「TOTOジャパンクラシック」初日(31日、滋賀・瀬田GC=パー72)、日米両ツアー未勝利の脇元華(27=GMOインターネットグループ)が、9バーディー、ノーボギーの63で回り、9アンダーの単独首位発進となった。 63は宮里藍(2003年)、アニカ・ソレンスタム(03、04年)らに並ぶ大会コース記録タイ。自己ベストの8アンダー&トーナメント自己ベストの7アンダーも塗り替えた。この日はインスタートの出だし10番パー4でバーディー発進すると、前半に4つ伸ばす。後半も勢いが止まらず、最終9番パー4の手前からのチップインを含む、5バーディーで18ホールを駆け抜けた。 脇元は「最近ショットの調子が良かったので、ショットには自信を持って打てていた。パターがよく入ってくれたので、今日のスコアにつながってくれたと思う」と振り返った。2週前に米ツアー主戦場とする畑岡奈紗(アビームコンサルティング)、先週は2季連続年間女王の山下美夢有(加賀電子)と同組で回り、そこで得た学びも好ショットを生む要因となった。 勝てば来季の米ツアー出場が可能になることには「勝てたらチャレンジしたい」と即答。以前から米ツアーを考えていたかの問いには、「考えていたけど、日本で勝てていないので、勝てずに米国に行くと日本は叩かれやすい。日本は、日本で勝てないで米国に行っても…みたいな感じがあるので、あまり大きい声では言えない」と笑みを浮かべて公言してこなかった理由を明かした。 米ツアーを目指すきっかけは、中学3年時に現地観戦した同ツアーの「ホンダLPGA」(タイ)。当時、ジュニア合宿で同地を訪れており、藍や上田桃子、ミシェル・ウィーらのプレーを見て〝スイッチ〟が入ったという。「海外のトップ選手を見て刺激を受けてここで戦いたい、いつかはここに立ちたいと練習に励むようになった」 その思いは今大会で実現することになるのか。脇元は「まだ3日あるので、気を緩めずに自分に集中してやっていきたい」と表情を引き締めた。
東スポWEB