データ班がイチ推しするボンドガール

　「ＮＨＫマイルＣ・Ｇ１」（５月５日、東京） 　府中５週連続Ｇ１の開幕を飾る３歳マイル王決定戦。主役を張るのは昨年無傷の３連勝で最優秀２歳牡馬に輝いたジャンタルマンタルだ。今年に入って共同通信杯２着→皐月賞３着と連敗中だが、得意のマイルに戻って王座を取り戻す。一方、データ班のイチ推しはボンドガール。１７年アエロリット以来、７年ぶり６頭目の牝馬Ｖとなるか要注目だ。 　うま屋が誇るデータ班が今週の重賞レースを徹底分析。果たして、導き出された馬は？ 　▼傾向（過去１０年） 　３歳マイル王決定戦。 　▼人気　　　　　　　 　１番人気〈２・１・１・６〉 　２番人気〈３・２・１・４〉 　３番人気〈１・１・１・７〉 　４番人気〈１・１・０・８〉 　５番人気〈０・０・０・１０〉 　２２年の１５３万円を筆頭に、３連単１０万円オーバーが７回とかなりの荒れ模様。１０番人気以下馬が３着以内に６頭と人気薄までマークが必要だ。 　▼所属　　　　　　　 　　美　浦〈４・５・１・５４〉 　　栗　東〈６・５・９・９５〉 　東西に大差なし。 　▼ステップ　　　　　 　　ＮＺＴ〈２・２・２・４１〉 　　桜花賞〈２・２・０・１３〉 　　皐月賞〈２・１・１・９〉 アーリンＣ〈２・０・５・２３〉 ファルコン〈１・０・１・１８〉 　　弥生賞〈１・０・０・２〉 　ＯＰ競走〈０・２・０・１３〉 　勝ち馬８頭がトライアルか桜花賞、皐月賞から参戦。なお、年明け初戦だった馬の馬券圏内突入はゼロ。 　▼前走内容　　　　　 　勝ち馬全頭が５着以内で、同７頭が２番人気以内に支持されていた。 　▼実績　　　　　　　 　勝ち馬８頭にマイルでのＶ経験あり。同じく８頭に芝１６００メートル以上の重賞で２着以内があった。また、同９頭が馬券内を外したのが１回以下だった。 　▼決め手　　　　　　 　　逃　げ〈２・１・１・６〉 　　先　行〈２・２・１・３７〉 　　差　し〈４・３・６・６１〉 　　追　込〈２・４・２・４４〉 　逃げ切りＶはともに１番人気馬だった。勝ち馬９頭が前走の４角を５番手以内で通過するか、メンバー２位以内の上がりをマークしていた。また、同全頭に最速上がりでのＶ経験があった。 　▼注目馬　Ｖデータを満点クリアしたのはボンドガール１頭だけ。同レース最多タイの３勝を挙げる武豊を背に、３歳マイル王者へ駆け上がるか。（記録室） 　手塚師「前走を使って、動きや息がアップしている。今回は中身が違うよ。あとはレース当日のテンションをどれだけ抑えられるかが鍵になる。メンバーは強いが、チャンスはあると思って使います」 　〈１週前診断〉嶋田（レースは武豊）を背に美浦Ｗで６Ｆ８２秒９－１１秒０（直強め）。全身バネのようなフットワークから、ラストも勢い十分にはじけた。体もたくましくなって、出来は前走以上だ。