「0点判定は正当だった?」五輪ブレイキンで“クロネコヤマト”と話題の女性選手(36)について、審判が初めて真相を語る
パリオリンピックの女子ブレイキンで、日本ではウェアが「クロネコヤマトの制服に似ている」と話題になったレイチェル・ガン(ダンサーネーム:レイガン)のパフォーマンスが印象に残っている人も多いのではないだろうか。今大会から採用された種目ブレイキンで、彼女は楽しい演技で観衆を魅了した。 【動画】独創的なカンガルーダンスも!世界から絶賛、レイガンのオリンピックでのパフォーマンス しかし、ソーシャルメディアで多くの人々に賞賛され、ネットで感動を巻き起こしたにもかかわらず、残念ながらジャッジの心を掴むことはできず、彼女の成績は一次リーグ3試合すべてで0点に終わった。結果は日本の湯浅亜美(ダンサーネーム:AMI)が金メダル、リトアニアのドミニカ・バネヴィッチが銀メダル、中国のリュウ・チン・イが銅メダルを獲得した。 それから数日後、ヘッドジャッジのマーティン・ギリアン(ダンサーネーム:MGbility)が彼女に厳しい評価が下されたことについて、「相対的な判定システムには5つの基準があります。彼女のレベルは他の選手ほど高くなかったかもしれません」と記者会見で明かした。 「繰り返しますが、私たちは相対的判定システムを用いています。彼女の対戦相手たちの方が良かったということで、彼女が酷かったと言うことではありません。彼女はベストを尽くしました。オーストラリアとオセアニアの代表としてベストを尽くしたのです。彼女はオセアニア予選で優勝しました。彼女がどうやってオリンピック出場資格を得たのかと疑問に思っている人がいるのだとしたら、地区予選で勝ったからです。が、残念ながら、他のBガールズの方が優れていたということ。だから1点もとれなかったのです」
しかしながら彼は、別のBBCのインタビューで彼女について、「ブレイキンは独創性や新しいものを見せることが大事。レイガンはまさにそれをやっています」と述べていた(注:彼女はゆったりした動きで、カンガルーのポーズを取り入れるなどしていた)。 他に、彼女の動きを褒めていたのが、元プロの自転車競技選手でオーストラリア選手団長のアンナ・メアーズ。CNNのニュースによると、「彼女は2008年、圧倒的に男性ばかりの競技の唯一の女性選手として涙を流すことが多かった。彼女が大好きなスポーツを続け、参加チャンスを得るために闘うことはとても勇気のいることでした」と記者たちに説明した。
「そして彼女はパリオリンピック予選で勝ちました。彼女はオーストラリアで最高のブレイクダンサーです。彼女はオリンピックチーム、オリンピック精神を素晴らしい熱意を持って象徴していて、私は彼女の勇気を心から愛しています」と加えていた。