【高校ラグビー】3大会ぶりベスト4の国学院栃木は後半に逆転を許す 涙のノーサイド
◇全国高校ラグビー大会準決勝 国学院栃木14―25桐蔭学園(2025年1月5日 花園ラグビー場) 準決勝までの3試合で許したのは1トライだけと堅守を誇る国学院栃木が、東の横綱・桐蔭学園と真っ向からぶつかり、一歩も引かないラグビーを展開した。 「全員がひとつになって、桐蔭学園の動きを止めたい」とFWをまとめるLO笹本直希主将(3年)も決勝進出に闘志を燃やしていた。前半から鋭い動きを展開した。 前半7分、キックからのプレッシャーで桐蔭学園のスローフォワードを引き出してチャンスを築くと、G前ラックから左展開。WTB家登正宜(2年)がスペースを突いて先制トライ。前半終了間際のロスタイムには敵陣G前5メートル付近のラックからFL下境洋(3年)がトライに成功。前半を14―8とリードして折り返した。 それでも連覇を目指す前回王者・桐蔭学園の底力を後半に見せつけられた。吉岡肇監督はハーフタイムに「相手も黙ってはいないはず。しっかり守っていこう」とゲキを飛ばしたが、後半は2トライを許し、無念の逆転負け。目指す頂点は遠かった。