竜王戦七番勝負第5局 藤井聡太七冠が勝利、4連覇に王手
将棋界最高峰の戦い、竜王戦七番勝負は第5局が行われ、藤井聡太七冠が勝利し、4連覇に王手をかけました。 竜王戦の第5局は27日から2日間にわたり、和歌山市で行われました。 竜王の藤井聡太七冠(22)は、タイトル初挑戦の佐々木勇気八段(30)を挑戦者に迎え、竜王戦4連覇を目指しています。 第4局までで、勝敗はお互いに2勝2敗でしたが、第5局では28日午後4時すぎ、91手までで佐々木八段が投了。藤井七冠が3勝目を挙げ、竜王戦4連覇まであと1勝と王手をかけました。 先に4勝するとタイトルを獲得する竜王戦七番勝負。第6局は来月11日と12日に鹿児島県指宿市で行われます。 ■終局後の2人のことば 藤井七冠「1日目は予想していない形で戦いが起こって、どのように局面を判断するか難しいと思っていました。もう少し積極的に指すべきだったかなと思っていて、受けに回るような展開になり、飛車がさばけたあたりで指しやすくなったと思いました。次の第6局は、こちらが後手番になるので、ここまで(後手番の)第2局と第4局は、こちらの作戦負けから押し切られるような形になっているので、まずは序盤でうまく立ち回れるように、しっかり準備していきたいと思います」 佐々木八段「封じ手のあたりでは、かなり形勢をまずくしてしまったと思っていたのですが、どこで間違えたのか、きのう一晩考えていましたが、どこかに細かいミスがあるんでしょうけど、それがわからなかったので、これが自分の実力かなと思います。本局は藤井竜王にうまく指されてしまって、完敗だったんですけど、考え抜いて指したつもりなので、どこが敗着なのか今はわからないのですけど、そういうところを改善して次に向かいたいと思います」