朝コーヒーでコロナ&インフルの季節を乗り切る、ポリフェノールに含まれる驚異の免疫UP効果
■腸内環境を改善するコーヒーに含まれる成分とは
次は免疫力について。近年、「腸活」という言葉が広まっているが、免疫力アップには腸内環境改善が切っても切り離せない。 「コーヒーにはコーヒー豆マンノオリゴ糖という機能性成分が含まれており、腸の善玉菌を増やす作用があります。これによって腸内環境が整うのです。さらに言うと、コーヒー豆を焙煎するときにキナ酸と呼ばれるものも作られるのですが、このキナ酸も腸内環境を整える効果があるんです。体の免疫細胞の約60%~70%が腸に存在しますので、これは非常に大きい。したがって、風邪、コロナ、インフルエンザといった病気に対しても予防効果が期待できるはずです」(前出の管理栄養士・上坂氏) ここまでコーヒーのプラス効果について解説してもらったが、中には「コーヒーを飲むと胃もたれする」という人もいるのではないか? コーヒーのカフェインはアルコールと同様に胃酸を増やす働きがあるため、胃が荒れる原因となるのである。 「そういった方はコーヒーを飲むタイミングを朝食後にしたり、牛乳や豆乳などを少し入れたりするといいでしょう。そしてやはり、いくらコーヒーに健康効果があるとはいえ、総合的に考えると1日に3杯から4杯までに留めるべきでしょうね。それからメンタルが弱っているときは少しセーブしたほうが無難です」(前同)
■インスタントや煮詰まったコーヒーは敬遠すべし
カフェインの摂りすぎは副腎と脳を疲弊させる。アドレナリンやドーパミンといった“やる気”の源は副腎と脳から分泌されるのでモチベーションや集中力の低下、倦怠感や不安感が増したりもするという。カフェインはコーヒーだけでなく、エナジードリンクにも多く含まれているため、注意が必要だ。 「それからやっぱりコーヒーは淹れたてのブラックが一番お薦めできます。というのも、淹れたてだと老化促進物質・AGEが少ないんですよ。コーヒーメーカーなどで作り置きして煮詰まったようなコーヒーや、インスタントコーヒーもAGEが多いと言われているんです。今はコンビニでも淹れたてのコーヒーが買える時代ですから、そこは気にしたほうがいいかもしれません」(前出の管理栄養士・上坂氏) 様々な健康への影響があるコーヒー。単なる飲み物ではない奥行きを感じられる。 「コーヒーの世界って想像以上に深いんですよ。ただ、最終的には嗜好飲料になりますからね。上手に飲んで毎日の生活を豊かにできたら素敵じゃないかなと思います」 このほかにも脳卒中や一部のがんの予防、糖尿病の血糖値改善、肥満防止などもコーヒーの健康効果として指摘されている。 これを機にコーヒー生活を見直してみてはいかがだろうか?
ピンズバNEWS編集部