金(ゴールド)に投資する人々が犯す、4つの大きな間違い。専門家が警鐘を鳴らす(海外)
2. 市場のタイミングを計ろうとする
金に投資するか、ほかの対象を選ぶかに関係なく、市場のタイミングを見計らおうとすべきではない。確かに、市場の感情や憶測にもとづいて短期でかなりの利益を生む熟練したデイトレーダーも存在するが、ほとんどの人は、それをマネしたところで損をするのが関の山だ。金投資にも同じことが言える。 「どの資産クラスでも、長期的な展望を立てて、買ってずっと保持することが、最適な投資戦略となる」とジュリー氏は言う。「この戦略は株式や債券の原則とも一致している。市場のタイミングよりも、市場にいる時間の長さのほうがつねに重要になる」 現在、金市場は好調ではあるが、それがずっと続く保証はない。金を売買するのに「完璧な」タイミングなど存在しないので、時間をかけて富を築くには、長期的な視点をもつことのほうが重要なのである。 「金は流動性があり、世界的に価値が認められていて、その気になればモノとしても保管できる。そうした特徴が、準備資産としての金の人気を高めている」とジュリー氏は説明する。「今後も数年、金価格は上昇すると予想できる」
3. 高くつく料金を見落とす
金を物理的に保管および警備するには費用がかかり、これが最終的なリターンをむしばむ恐れがある。そうした手間賃が高額になると、金に投資した利益がそっくりそのまま消えてしまうかもしれない。手ごろな価格かつ低コストで金を取り扱っている会社を探そう。 また、金をベースにしたETFやミューチュアルファンドなどへの投資も検討に値する。それらの多くはモノとして金を所有するよりも手軽で、コスト効率も高い。「それらは料金を徴収するが、ほとんどの場合で経費率はとても低い」とジュリー氏は指摘する。しかし、金のファンドにも独自のリスクや料金が存在することを忘れてはならない。高めの管理費や取引手数料などだ。 どの方法で金に投資するにせよ、長期的な資産の成長にそのような料金がどう影響するか、慎重に調べて理解しておくこと。