【名車の祭典】「コンコルソ デレガンツァ ヴィラ デステ2024」コモ湖で開催される最も伝統的でラグジュアリーなクラシックカーの祭典
一方、ロールス・ロイスは、改良されたばかりの「カリナン シリーズII」を展示し、クルマ好きは、「ロータス タイプ66」、キュートな「トライアンフTR25」、「ケーニグセグCC850」といったクルマを楽しんだ。
しかし、「コンコルソ デレガンツァ」の見どころは、ヴィラ デステの敷地内にある100万ドルのクラシックカーだけではない。数百メートル先にあるヴィラ エルバの敷地も、それに劣らず美しい。あらゆるメーカーのクラブ、ヨーロッパ中の自動車ファン、あらゆる時代のコレクターがここに集う。クルマが好きで、コレクターやメーカーの名車と一緒に自分の愛車も披露するのが好きな人たちが1万人も訪れる、家族連れやファンで賑わうお祭りだ。
ハイライトは、「ランボルギーニ ミウラ」、「ランチア ストラトス」、「フィアット132」、初代「BMW 5シリーズ」など、自動車の美を創造した最近亡くなったスターデザイナー、マルチェロ ガンディーニの最も有名なモデルを集めた特別展示だった。
それでもまだ物足りないという方は、チェルノッビオとコモの間を20分ほど歩いて、壊滅的な交通事情からますます注目を集めているイベント、「フオーリ コンコルソ」を訪れてみてはいかがだろう。ここにも、1950年代の歴史的レーシングカーから現代の「アストンマーティン ヴァンテージ」まで、驚嘆すべきユニークな逸品がある。
このコンコルソでも、クルマだけが音楽を奏でるわけではない。コモ湖の風景こそが、その違いを生み出し、この比類ない雰囲気を広げているのだ。8月中旬に開催されるカラフルな「モントレー カー ウィーク」、ペブルビーチで開催される「コンクール デレガンス」をハイライトとする世界で最も高級で美しい自動車イベントでさえ、このような雰囲気を味わうことはできない。
Stefan Grundhoff