人的補償で西武移籍・甲斐野央に心強い仲間! 先発の柱・松本航との「深い縁 」
1月11日、西武はFAの権利を行使してソフトバンクと契約した山川 穂高内野手(中部商)の移籍に対する補償として、同球団から甲斐野 央投手(東洋大姫路)を獲得することを発表した。 【一覧】2023年 プロ野球 引退・退団・戦力外選手リスト 当初、ソフトバンクのレジェンド・和田 毅(浜田高)の名前が挙がったことから大騒動が巻き起こり、リリーフの柱・甲斐野の移籍というこれまた衝撃の結末。野球ファンが揺れた1日となった。 甲斐野は東洋大姫路時代から最速143キロ右腕として注目され、東洋大では最速159キロまでに成長。4年生の時に大学日本代表を経験し、大学生トップクラスの速球投手として注目を浴びた。2018年のドラフトではソフトバンクから1位指名を受けた。1年目から一軍で65試合に登板し、19年のプレミア12にも選出された。20年は怪我のため一軍登板はなかったが、21年以降から中継ぎとして活躍。昨年は46試合登板で3勝1敗、2セーブ、8ホールド、防御率2.53と好成績を収めた。西武にとっては心強い投手が加わることになる。 「今回僕を評価、指名してくれた西武球団にも感謝しています」 そうコメントした甲斐野は、西武に心強い仲間がいる。それが松本 航投手(明石商)だ。二人は中学3年生だった2011年に軟式の選抜チーム「MAJOR HYOGO」に選出されたチームメイトなのだ。チームは軟式球と硬式球の特徴を併せ持ったボールを使ったKボールを使った大会である「第6回KB全国中学生秋季野球大会」に出場して優勝を決めている。松本はエース、甲斐野は4番ファーストとして活躍した。 その後もこの2人は大学日本代表で再びチームメイトとなり、プロ入り6年目でまたしても同じユニホームでプレーすることが決まったのである。 松本が先発し、甲斐野が試合を締める。今シーズンはそんな2人のリレーが見られるかもしれない。