広島の救世主となっているMFトルガイ・アルスラン(C)J.LEAGUE

【国内サッカー・ニュース】DAZNで配信している『内田篤人のFOOTBALL TIME #199』では、MCの内田篤人氏とゲストの岩政大樹氏と共に代表ウィークが明けて再開する明治安田J1の終盤戦の見どころについて展望した。

終盤戦に突入しているJ1リーグが代表ウィークの中断期間を経て、今週末に再開を迎える。その中で番組内では熾烈な優勝争いを繰り広げているサンフレッチェ広島の救世主となっているドイツ人MFトルガイ・アルスランを特集した。 広島は、今夏にMF川村拓夢やFW大橋祐紀といったチームの主軸だった選手たちが海外挑戦を決断したものの、新加入選手として古巣に帰ってきたMF川辺駿、トルガイ・アルスランや元ポルトガル代表のFWゴンサロ・パシエンシアといった即戦力の補強に成功。現在、クラブ新記録の7連勝と破竹の勢いで、ついに前節、首位に浮上した。 その中でも今夏にオーストラリアのメルボルンシティFCから加入したトルガイ・アルスランは、加入後5試合で5得点をマークし、前節のFC東京戦ではハットトリックの活躍とチームの救世主となっている。 岩政氏は、「ゴール前での落ち着きと脱力ですよね。本当に素晴らしい選手が来たなという印象です」と得点感覚に優れたプレーぶりを賞賛。これまでブンデスリーガのハンブルガーSVやセリエAのウディネーゼに在籍した経歴も踏まえて、「結構、ヨーロッパでも活躍しましたから。それだけの実力はあるんですけど、フィットするのが非常に早かったので、広島にとっては大きな戦力になっている」と言及した。 またここまでは2シャドーの一角として出場し、枠内シュート5本で5得点という驚異的な決定率をマークしており、内田氏は「ゴール前での一個のフェイントとかも上手いし、ドイツ人は結構、硬い印象はあるけど、周りにも合わせられる柔軟性もあるのかなと。今のチームメイトともちゃんとコミュニケーションが取れていそうだし、広島にそういう選手が多いからいいのかな」と語っている。 トルガイ・アルスランだけでなく、この夏に加入したゴンサロ・パシエンシアもフランクフルトやボーフムなどミヒャエル・スキッベ監督の母国であるドイツでキャリアを築いた選手たちを新たな新戦力として迎え入れた。ただ岩政氏は、「外国人監督は監督のルーツを使って獲得していると思いますけど、広島は日本人選手たちを何十年も前から育成をしっかりとやられて、夏に出て行った選手もいますけど、川辺選手みたいに帰ってくる選手もいる。そのサイクルの中に外国籍選手もフィットしてというのは積み上げてきたものが大きいなと。他のクラブと比べてもそういったものがあると思います」と強調している。